当工場では、主にコンベヤベルトやゴム板類の特殊加工を行っております。“コンベヤ”と言っても、一般家庭に存在しているようなモノではないので、馴染みのない方がほとんどだと思いますが、工業界の様々なシーンで使用されております。

そんな中、当工場でおこなう加工の９割以上は従業員による手作業でまかなわれております。「オートメーション化が進む令和の時代に、いまだ手作業？」と思われるかもしれませんが、特別な訓練と経験をもった職人の手作業でしか加工できない分野なのです。
そこで、我々従業員一同が心掛けているのは、“製品が実際にどのようなシーンで使用されるのかを常に考えて加工にあたる”ということです。そのような意識を持つことで、図面上には示されていない気付きや、クレームに発展しそうなトラブルを未然に防ぐことができます。

このような技術と精神は、先代から受け継がれてきた財産ですので、我々も次世代に引き継いでいけるよう、日々精進しております。

当工場では主に、搬送ベルト（黒コン）の切り出し・加工、またその他ゴム製品全般の接着加工等を行っております。
具体的には、搬送用の黒コン（ゴム製のコンベヤベルト）を輪っかに繋ぐジョイント接着（通称エンドレスと呼ぶ）や、コンベヤベルトの表面にバケット取付用の穴を開けたり桟やガイドを接着したり、またはＶベルトの背面に特殊なゴムを接着するような加工等もあります。
コンベヤベルトを駆動する「プーリー」と呼ばれるローラーのスリップ防止として溝付きのゴムを接着したり、鉄板やマグネットにゴムを張り付けてクッション材としての製品を作ったりする加工もよくあります。
その他、コンベヤを使用したパッキン作り等、手がける製作種類は多岐に渡り、その一つ一つの作業を、経験のある職人が手作業で仕上げております。また、実際に使用されているお客様の現場でのベルトの交換作業やゴムライニング作業等の現場作業もおこないます。

黒コンは、砕石場・生コン工場・リサイクルセンターなどで搬送用のコンベヤベルトとして使用される黒コンは、切りっぱなしの状態で現場に持っていき、現地でのエンドレス工事が必要になります。黒コンは重量も重く、１ｍあたり２０ｋｇを超えるようなスペックもありますので、取り扱いの際は安全に十分気を付けて切り出しをおこなっております。 当工場には、一般的な用途の黒コンから、耐熱仕様・耐油仕様などの過酷な環境で使用される製品まで、さまざまなスペックのラインナップを在庫しております。
軽搬送用黒コンはパッケージコンベヤと言って、主に袋詰めにされた製品や段ボール製品を搬送する為の特殊コンベヤです。このようなコンベヤも、一般的にはあまり馴染みのないものかもしれませんが、世の中の多くの工場などで使用されており、交換のリピートの多い製品となっております。 その他、黒色の外観を嫌う工場用に、緑色や白色といったカラーコンベヤも多く在庫しております。